ネットビジネスでのプロダクトローンチについて徹底解説
数年前から徐々に頭角を現し始め現在はビジネスモデルとして確立されようとしているプロダクトローンチ。歴史の浅いネットビジネスの中でも新しい手法ということで詳しいことを知らない方も多いと思います。今回は、新たに話題となっているプロダクトローンチについてお話します。ただ、個人的には好きな手法とは言えない部分がありますね。
高額塾を販売する方法として特に優れた方法であると言えますし、実際に最終的にセールスされる商材の販売価格は20万円を超えるものが多くありますし、高額塾並みのリスクがあると言えます。基本的には「購入する」側で言いますとおすすめはしてはいません。有名所で言いますと、「与沢翼」さん「小西玲太朗」さん、「小玉歩」さん等がよくこのような手法を行なっております。
プロダクトローンチとは
プロダクトローンチとは、数あるネットビジネスの中でも主流と言われている手法で、大きな成果を上げています。ここでは、今までおこなわれていた手法と何が違うのか、多くのアフィリエイターが実践し、改良を重ねてきた手法以上に稼げる理由についておはなしします。
今までとの違い
今までの手法では、SNSやサイト、ブログを使ってランディングページに誘導し、購買意欲を掻き立てクロージングというプロセスでしたが、プロダクトローンチでもこの基本的なプロセスは今までの手法を踏襲しています。
では、何が違うのかというと「売り込みをせずに売る」ことに特化している点です。今までの手法でも売り込みはしていないと思われるかもしれませんが、ランディングページでは視覚にも訴え紹介する商品のいいところを書き連ね、最後に「購入はこちらへ」というのが基本スタンスではないでしょうか。
プロダクトローンチでもこのプロセスは踏襲していますが、このプロセスをいくつかのステップに区切って見込み客にアクションを起こします。そのため、前述のランディングページのような紹介の最後に商品購入というスタンスは取りません。
たとえば、ファーストステップでは、提供者や商品紹介、セカンドステップでは紹介する理由、サードステップで購入するとどんな幸せが待っているかなど、クロージングまでのストーリーを作り込み、見込み客の購買意欲を徐々に高めてクロージングに持っていきます。
今まで以上に稼げる理由
前述の「今までとの違い」にも通じるところですが、購入者はあらかじめ用意しているステップを経てファンになり購入しているので、衝動買いやその時の雰囲気で購入している方はほぼいません。言い換えると、提供者側を信頼してい購入しているので購入するんじゃなかったという気持ちにはなりにくいと言えます。
ネットビジネスの考え方の中には、売れるときに何がなんでも売って儲けるという考え方もありますが、短期間でのビジネスなら成り立つものの長期的なビジネスでは成り立ちません。そういう意味でもプロダクトローンチの考え方は、長期にファンでいてもらうためには理にかなった手法と言えます。
ネットビジネスでのプロダクトローンチの具体的な活用方法
ネットビジネスに携わっている人でしたら、一度は経験があるかと思いますが、無料でメールアドレスを登録後に、下記のような順番で動画が送られてきます。
- 「こんなに稼いでいる〇〇さん」(お宅訪問、所持品自慢等々)
- 「〇〇さんは何をやっている人?」(周りの人からインタビューを受ける等々)
- 「〇〇さんはこんな方法でお金持ちになりました」(具体的では無くやんわりとした説明)
- 「〇〇さん以外にもこんなに多くの人がお金持ちに」
- 「今なら特別にこれらの方法を教えます」(購入アクションの促し)
みたいな感じでユーザーの気持ちを高ぶっていき、購入アクションに持っていく方法ですね。この方法では、巷に販売されている情報商材とは、広告費用として掛ける金額が、10倍、100倍と違ってきます。そのため、最終的に販売する商品も2、3万円では無く、20万円、30万円。中には100万円以上のサービスといった販売価格となっております。
そのため、実際に提供されるコンテンツ自体にそこまでの価値が無い場合がほとんどなのです。沢山のアフィリエイターが販売を行なっているコンテンツは特にこの問題が顕著なんですね。なので問題になりやすいです。
そのため、購入側からの意見としましては、私はこういったプロダクトローンチで販売を行なっている商品に価格通り、価格以上の期待をしない方がいいと思っております。
プロダクトローンチのフロー
基本的なフローは他のアフィリエイトと似ていますが、プロダクトローンチ特有の作業もあるので、効率的にもれなくフローをすすめるためには、事前に何をしなければならないか頭に入れておくことが重要です。ここではプロダクトローンチに必要なフローについてお話します。
ランディングページを利用して見込み客のメールアドレスリストを作る
まず最初にやらなければならないのは、見込み客を集めることで、特にメールアドレスを集めなければなりません。そのために必要な必要なのがLPと言われているランディングページを作成することです。
プロダクトローンチの顔とも言えるLPのクオリティは、デザインだけでなく、記載内容も簡潔でわかりやすく、それでいて、興味をそそられるものでなければなりません。集客にも影響を与えるほど重要なものなので自身で制作がこんな場合は、外部委託も検討するべきです。
ちなみにビジネスとして成り立つほどのメールアドレスの集客までには相当な時間がかかります。そこで、すでにビジネスを立ち上げているアフィリエイターに協力を仰ぐという方法もあります。当然、無料でというわけにはいかないので、1リストいくらという形で譲ってもらうことになります。
準備できる予算によって変わってきますが、リスト購入に予算を割くことも1つの方法です。
集めたメールアドレスにステップメールを送る
収集したメールアドレスあてに事前に用意したステップメールを送ります。ステップメールは、都度制作するのではなく、事前にストーリーに沿って用意しておきます。ストーリーとは、ランディングページに登録してからクロージングまではもちろん、クロージング後のフォローまでです。
ある意味、小説や脚本を作ることと似ていますが、ストーリーを通して伝えたいことや知ってほしいことを文章や時には動画を交えて作り込んでいきます。そのときにユーザーからのコメントもらうフローも入れておくと作ったものの反応を確認でき、ステップメールのアップデートに役立ちます。
このように、プロダクトローンチは、ステップごとに緻密な戦略を織り込んだストーリー制作から始まります。そのためにも、ターゲット選定や売り込む商品の選定が重要になります。
セールスメールでクロージング
ステップメールを読んで自分の伝えたいことにシンクロしたユーザーをクロージングに誘導していきます。基本的にここまで来ているユーザーの購買意欲は最高潮に達しているので、クロージングも容易です。
ただし、シンクロしたすべてのユーザーがクロージングできるわけではありません。クロージングできない理由はさまざまなので、何が理由かを探る必要があります。そういうユーザー用にもフォローメールを用意しておくことも大事です。
アップセルでさらに付加価値のあるサービスを提供
ビジネス全般に言えることですが、長期的にビジネスを続けることはとても難しいことです。そういう理由からも月契約という概念が生まれています。固定金額にする代わりに契約期間を設け、契約期間内は基本的に解約はできないというスマートフォンの契約のようなものです。
プロダクトローンチでも長期的にビジネスを続けるのは容易ではありません。売り込む商品にもよりますが、月契約などができない商品の場合は、自社で扱っている他の商品をすすめることを考えるでしょう。
前述のストーリーの中で、ユーザーの嗜好を知る何かを織り込んでおけば用を足しますが、それも難しいことです。そこで、クロージングしたユーザー向けに同様の商品やサービスでもワンランク高いものをすすめるということをしていくことを考えてみるのも1つではありますね。
クロージングしたユーザーなので、商品に対する信頼度は、クロージングしていないユーザーに比べて高く、同系統でもワンランク高い商品をすすめるのは、ユーザーとのやり取りとしても不自然ではありません。
プロダクトローンチで稼げるようになるまでにかかる期間
ところでプロダクトローンチで稼げるようになるまでにはどのくらいかかるか気になるところです。基本的には、集客からクロージングまでのステップは2~3週間で終了するものを作ることから、早ければ2週間後には成果を得られます。ちなみにここには事前準備期間は含まれていません。
すでにお話したフローでもわかるとおり、プロダクトローンチはストーリーとその作り込みが命です。そのことからストーリー作成から集客できるまでにはスキルにもよりますが、相当な時間がかかります。
準備期間を考えると数週間では済まないことはお分かりいただけたと思います。ただ、事前準備を乗り切れば、最短で2週間という短期間で成果が得られるのは魅力です。
プロダクトローンチのメリットやデメリット
集客から短期間で成果を得られるのがプロダクトローンチのメリットと言えますが、デメリットもあります。ここでは、プロダクトローンチのメリットやデメリットについてお話します。
ハイクオリティの商品が用意できれば高収入を狙える
プロダクトローンチの最大のメリットは、高収入を狙えるビジネスモデルだということです。特にストーリーやLP、ステップメールなどの作り込み次第で短期でも高収入を得ることができます。特にステップメールでは、文字だけではなく動画も取り入れるなどユーザーがイメージしやすい内容にすることでクロージングまでの期間短縮につながります。
ステップに分けると言っても2~3週間でクロージングまで到達させるのでスピードも大事になります。
投下した広告費を回収できないケースがある
プロダクトローンチは、広告人は切っても切れない関係にあると言えます。先にお話したとおり、大きな収益を上げるためには、それ相当の集客が必要になり、リストを購入するにしても光学の購入費がかかります。
購入しない場合は、ネット広告を出稿して集客することになりますが、短期間でも広告を出稿するとなるとそれ相当に費用がかかります。ビジネスの規模にもよりますが、広告費の予算は数百万から数千万円を考えておく必要があります。
ただし、この広告費を投じたからと言って必ずしも成果が得られるとは限りません。スピードとクオリティが命のプロダクトローンチなので、手順を間違えたり、クオリティが低いと広告費が回収できず赤字となることもあります。
もちろん赤字にならないように、事前にストーリーやステップメールなどのクオリティを高めておくことは言うまでもありません。
複数のメンバーが必要になる
短期間で多くの処理をしなければならないことから、すべてを一人でおこなうには難しい部分があります。特にストーリー作成の部分では、一人だけの考えですすめるより複数の人の意見を取り入れながらすすめるほうがクオリティは高まります。
また、少なくても数万件のメールを送ることから、ステップメールの送信管理やフォロー対応などを一人で管理していくのは、物理的に困難です。そういう意味からも複数のメンバーで対応することが成功への鍵です。
まとめ
今回は、比較的新しいビジネスモデルのプロダクトローンチについてお話しました。プロダクトローンチは、いくつかのステップに区切って、ユーザーとコミュニケーションを取りながらクロージングまで誘導するビジネスモデルです。
スピードが命ということもあり、開始から数週間で成果が得られる反面、短期間で成果を得るための必要経費もそれ相当にかかります。個人アフィリエイターには向かないアフィリエイト手法だと言えますね。
また、この手法ではトラブルも多くあるのも実情ですので、扱いが難しいビジネスだと言えます。また、まだ新しいビジネスモデルだからビジネスチャンスも大きいのも確かではあります。
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